おかげさまでありがとうございます。
今月、特にみなさんにお伝えしたい事は、素直である事、謙虚である事は非常に大切だという事です。
太魂院には、「素直な心で感謝して神を崇めきり、慈悲の心で功徳を積む」という一番大切な教えがあります。みなさんは、この素直な心をどう捉えておられますか?言われたままの言葉を、まっすぐにそのまま受け止めるという事だと思われている方も多いと思います。それは決して間違っていません。ただ、この素直な心というのは、それだけでは無いと思います。色々なお導きを頂く中で、時として自分にとって耳の痛い事、厳しい事もあると思います。そういった事があった時に、自分の至らなさを謙虚に受け止められるという事も、素直さの一つであると思います。これは中々難しい事ですが、非常に大切な事です。神を崇めきる気持ちが無ければ、謙虚に受け止める事は出来ないからです。
先月の夜中の行の護摩も、初日、二日目は非常に厳しいものでした。その護摩を見て、滑り落ちていくような感覚を抱きました。「これは大変だ。一旦滑り始めたら止まらないのだろうな。」と思い、とても怖かったのです。その時にもお伝えしましたが、信仰するにあたって最も大事な事は、神を中心に置くという事です。間違っても自分を中心に置いてはいけません。自分を中心に置いたら、その時の自分の都合によって受け取り方が変わってしまいます。神を中心に置くからこそ、そのお導きをそのまま有り難く素直にまっすぐに受け止められるのだと思います。みなさんが生きてこられた中で、色々な経験を重ねてこられて、自分の主義主張、価値観、常識といったものをお持ちだと思います。大事にしたいと思うものを大事になさるのは結構だと思いますが、しかしその中でも絶対のものというのは神の教えのみであると思います。主義主張、価値観、常識というのは、状況が変わり時代が変われば変化するものであります。しかし、どのような状況でもどのような時代がきても、絶対に変わらないのは神の教えだけです。神を崇めきり神を中心に置けば、素直に受け止める事も、感謝する事も、慈悲の心で功徳を積む事も出来るのです。私達は人間ですから、間違う事も迷う事もあります。それは構わないのだと思います。ただどんな時も、神を崇めきる心があれば、例え遠回りしても必ず幸せに導いていただけます。どうかどんな時であっても、驕らず腐らず、神を崇めきって信仰を貫いていただきたいと思います。
おかげさまでありがとうございます。
合掌
浅田 芳順
(令和五年四月一日 法話より)