おかげさまでありがとうございます。

 今月は身体に気を付けてください。

 十月になってもまだまだ暑いですが、徐々に寒暖差も大きくなってきて体調を崩しやすくなっていると思います。風邪だけで済めば良いですが、命を奪いかねない様な病気や後遺症が残るような病気に罹ると大変ですので、体調の異変を感じたらいつもより慎重になって気を付けていただきたいと思います。
 またいつもお伝えしておりますが、病を含めあらゆる災いから逃れる為に、自分の身を清めるという事はとても大切な事です。聖地に足を運ぶ、お経を身体に入れるという事は身を清める代表的な行動ですが、場を清めるという事も同じくとても大切な事だと思います。神仏のおられる聖地をお掃除する、神棚や仏壇があるお宅は常に綺麗にして埃がかぶっている様な事がないように努めるというのは、基本中の基本です。いくら必死に毎日拝んでも、神仏に居ていただく場が汚いままで何とも思わないのは、自分の欲だけで崇めていない証拠だと思います。そして、神仏のおられる場だけでなく、自分が身を置く場所、ご縁のある場所を清めるという事もとても大切な事です。本当か嘘かわかりませんが、宝くじの高額当選者の中にはゴミを拾いながら宝くじを買いに行く人が多いという話を耳にします。大谷翔平選手は、グラウンドに落ちてるゴミを、「人が落とした運を拾う」と言って拾われるという話もあります。その真偽は私には分かりかねますが、そういう事もあるかなと思います。それは、縁というのは同じ性質のものを引き寄せるからです。清浄なるものは清浄なるものを引き寄せ、不浄なものは不浄なものを引き寄せます。その点において、自分が身を置く場所、ご縁のある場所を綺麗な状態にしておくというのはとても大切な事だと思うのです。是非ともその場を感謝の気持ちで清めてください。神仏を崇める心があれば神棚や仏壇を汚いままに出来ないのと同じで、例え自分の自宅であっても、そこを使える事に対する感謝の念があれば、あまりにも汚い状態には出来ないと思います。最も大切なのは人の心ですが、人の心は行動に表れます。どうか神仏を崇める気持ち、また感謝の気持ちで、ご縁のある場を清める事を心がけていただきたいと思います。

 おかげさまでありがとうございます。

合掌

浅田 芳順

(令和六年十月一日 法話より)