おかげさまでありがとうございます。

 今月は是非とも神の流れに乗っていただきたいと思います。
 先月も夜中の行で護摩を焚かせていただきましたが、荒削りながらも非常に勢いのある力強い護摩でした。今年は「動く年」ですが、ここにきて動きだすようなパワーを感じます。この動くというのは、ちょっとした変化があるとかではなく、人生の中で数回しかないような転換期を迎える可能性があるのだと思います。その中で神の流れに乗るというのはチャンスを掴む事になります。日々精進して罪障を消滅し功徳を積んでいれば、必ずその流れはやってきます。まずは罪障を消滅し功徳を積む事が大切です。そうすれば自分でついていないと思っている方にも必ずチャンスは訪れます。次に大切な事はその流れにうまく乗りチャンスを掴む事です。ここで必要な事は、自分の欲の心ではなく、神を崇め切る素直な心で物事を捉える事です。仮に大きな川が目の前にあったとして、自分が左に行きたいという気持ちが強いときに左向きの流れが来たら、これだ!と思う事もあるでしょう。しかし本当は俯瞰して見ていれば、その左向きの流れは大きな流れの一部に過ぎず、本当は右に向く流れこそが大きな流れであるという事も有り得ます。間違った流れに乗ってしまった場合に本来の流れに合流するのが難しくなる事はもちろん、希望の流れを待っている間にせっかくの流れを見逃してしまった場合、次にそれがやって来るのは、また色々を積み重ねた先のしばらく後の事になってしまうと思います。繰り返すようですが、人生におけるチャンスというのはそう何度も来るものではありません。しかし、その訪れを感じられる年であり月であるからこそ、日々の積み重ねを大切にし、ここぞという時にチャンスを掴み取ってください。後に振り返った時に、あの時こうしておいて良かったなと思える月になる事を心より願っております。

 おかげさまでありがとうございます。

合掌

浅田 芳順

(令和七年四月一日 法話より)