おかげさまでありがとうございます。
今月は事故に気をつけてください。
暖かくなり、出かける機会も増えるかと思いますが、交通事故、水の事故、種類を問わず気をつけていただきたいと思います。
また事故というのは、起こりやすい場所や条件というのがあると思いますが、それに加えてそこにある人の思いや念に引っ張られるという事もあると思います。古くからの信徒さんはよくご存知ですが、昔は本山から山頂にむかってお題目を唱えながらの回峰行を時々行っておりました。その時に開祖から、「絶対にここに立ち入ってはいけない」と言われた道がありました。何でもそこでは多くの方が命を落とされ、その気が無くてもその場所に立ち入る事で、ふとその様な気がおこる人がいるとの事でした。
また、これはある信徒さんの話ですが、ご自身が心停止で救急車で運ばれた時、もちろん意識は無いのですが、回復されてから不思議な体験をしたと話されるのです。その体験とは、光が差し込んでとても魅力的な階段が見えて、そこを上ろうとした途端に大きな大きな米俵がドスンと上から落ちてきてその階段を上れなかったというものです。意識が戻って、「ああ、あの階段を上っていたら命は無かったな」と思われたそうです。
世の中には説明しがたい不思議な事がたくさんあります。目には見えなくとも、その人が持つ罪障が色々なものを引き寄せる事があります。現実的に事故にあわない様に注意をするのはもちろんですが、しっかりと供養をする事によって罪障消滅をしていただきたいと思います。そして、何か危ない目にあいかけた時にその難から逃れられる様に、しっかりとお経を体に入れてください。今月もみなさんが元気に過ごされる事を願っております。
おかげさまでありがとうございます。
合掌
浅田 芳順
(令和七年五月一日 法話より)